今回は、ホームジムを既につくった方にも、既につくった方にも確認してもらいたいものになります。
ホームジムに設置するマシン。
安いものでは無いですし、費用はなるべく抑えたいと考えているかとおもいます。
そんな中、真っ先に削られるのは床作りです。
それは、マシン販売業者も同じ事です。
安い方が売れる。
だから、床作りの事はもはやなかった事にして、
「50万でホームジム!」「100万で個室パーソナルジム!」
なんてあおって、資金がまだ十分では無いお客様へ販売してしまいます。
マシンとマットを少し引いただけのホームジムや個室パーソナルジムで怪我はしないかもしれません。
マシン自体の性能が落ちる訳ではありません。
しかし、ここで一つ聞きたい事があります。
「その部屋、一生ホームジムですか?」
「その部屋、一生パーソナルジムですか?」
その部屋の床に傷がつくだけなら我慢や多少の修繕でなんとかなります。
しかし、ダメージの蓄積によって、床が抜ける様な弱い床になってしまうリスクを考えていますか?
賃貸なら、ジムの場所を移転する時など、退去費用で大きい出費になるかもしれません。
その部屋がジムとしての役目を終えたあとのトラブルの事を考えてほしいな、と思います。
せっかくの思い出が最後のトラブルによって霞んで欲しく無いんです。
そして考えていると、そもそも部屋にマシンを置いて床的に大丈夫なのか?
と気になると思いますので、そこらへんをお伝えしながらホームジムや個室パーソナルジムの床作りについてお伝えできればと思います。
床の構造
そもそも、床がどの様にできているかご存じでしょうか。
一般的に床は、柱の上に根太という木の棒をたくさん並べて、立てる様な状態にしてから、
その上に床板を置いて安全に歩ける様にしてつくられています。
つまり、床自体は根太と床板で構成されています。
そして、ホームジムや個室パーソナルジムの床作りはこの根太と床板へのアプローチが必要になります。
そもそもここを理解せずに部屋にマシンを置いている方が結構見受けられます。
それは、マシンを販売している側に責任があるのですが。
ここを意識した提案をしてこない業者はあなたの事を思って商品を売ってくれているのか、金儲けの為だけにマシンを売っているのか、見極めるポイントかもしれません。
マシンだって人生を大きく変える買い物になるかもしれません。
ただ売って終わる無責任な業者はやめておいた方が良いかもしれません。
同時に、アマゾンや楽天なんかでホームジムセット、として販売している所も一度疑った方が良いかもしれません。
サポートが悪いと最悪です。
話がそれました。
では、それぞれ何の為にどんなアプローチが必要になるでしょうか。
根太へのアプローチ
根太が重さを受け止めるメインの構造物となります。
ここを補強するには、建物の階数なども考慮に入れる必要があります。
根太を増やしたり、根太を支える器具を入れたりします。
しかし、残念なのは、これは素人には無理です。
業者にお願いせざるを得ません。
これには結構お金がかかります。
そりゃ、普通のマシン業者が提案しない訳です。
専門家では無いので責任取れませんのでここでは詳しく書きませんが、工事が必要です。
ここの提案が一切ない業者はあなたの幸せの為に商品を販売はしていません。
おそらく少し高価でなおかつサポートも薄いでしょうし、気をつけてください。
絶対に工事が必要?
ここまで煽っておいてあれですが、工事しなくてもだめではありません。
した方が良いよ、と言うだけです。
知らないより知って、しない、という選択をしてほしいのです。
では、なぜしなくても良いか。
それは、建築基準法にのっとっているからです。
建築基準法では、
「1平方メートルあたりに180KG耐えられる」
という感じの基準があります。
もっとも、歪みや凹みは良いよ、という感じですが。
一般的なマルチマシンは一台400KGから500KGくらいの重さです。
そこに、ベンチプレスなどの為にウェイトプレートなどが150KGから200KGくらいなので、
合わせて600KGくらいです。
サイズはだいたい4平方メートルくらいなので
1平方メートルに150KG
となりギリギリですが、基準内ではあるのです。
しかし、マシンは一部のフレームしか地面と接していません。
その為、わずかな面積で600KGを支える事になるので、部分的にはかなりの圧力がかかります。
また、トレー二ングでラックオフの際にゆっくり戻しても衝撃はあるので、かなりの重量が一部にかかります。
そのため、床板へのダメージは避けられません。
床板へのアプローチ
床板へのアプローチはネットで調べたらたくさん出てきます。
しかし、ネットでは先ほど述べた建築基準法を引き合いに出してその方法を述べています。
これも、おおきく間違いでは無いですが、本質的ではありませんし、どこかで書いていた情報を使い回しているだけの可能性もあります。
あくまで床板へのアプローチ程度のものですが、あたかも根太を補助している感じの言い方をしています。
これにも気をつけましょう。
本題ですが、床板へのアプローチをここでもお伝えします。
ジョイントマット、合板、ゴムマット、この3つを使います。
よく売られている
ジムの床に!
と売られているゴムマットだけでは足りません。
無いよりはマシですが、600KGをしっかりと処理できるほどゴムマットはすごくありません。
もちろん、ゴムマットにも様々種類があり、大丈夫なものもありますが、一般的に売られているものでは厳しいので一般的なもので話をします。
ジョイントマットとは、
こんなやつです。
少し柔らかいマットみたいなものです。
合板とは、ホームセンターなどで売っている木の板が重なった板の事です。
そしてゴムマットです。
この順番で下から順に敷いていきます。
それぞれの役割は
ジョイントマットは防音と傷防止です。
合板を直接床に置くと、床が傷つくのでそれを防止します。
もっというなら、硬めのコルクっぽいジョイントマットが最高です。
合板は、マシンの重りを広く分散して下へ伝える為におきます。
床板が割れたりするのを防ぎます。
合板より薄いベニヤ板でも問題は無いですが、予算があるならこっちがおすすめです。
そして、ゴムマット。
防音と重さ分散と器具保護になります。
厚さは10mm以上をおすすめします。
10mm以下の商品は基本的に固く作られている事が多いです。
でないと、明らかに使えない商品に見えてしまうからです。
しかし、固いと器具が傷付きます。
また、好きな形に切ってジムの形に合わせる事ができず、不恰好な見た目になってしまいます。
転がっても気持ちよくありません。(転がる場所ではないですが笑)
以上が床板へのアプローチになります。
まとめ
床作りは、床の構造より
根太へのアプローチ
床板へのアプローチ
の二つがあり、床板のアプローチなら手軽にできそうです。
また、床作りの提案をしっかりと行っていない業者は一部責任を放棄しているのでは無いかと私は考えます。
マシンは人の人生を変えます。
幸せにする未来へのお手伝いをする、という責任感をもって、私たちフィットマは活動していきます。
そして、フィットマは床作りなどホームジムの作成やジムの開業支援も行っております。
様々な現場を見てきたり、実際に運営に携わったスタッフが対応いたしますので、お問い合わせをHPやインスタグラムDMよりお待ちしておりますので、お気軽にお問い合わせください!